アイドルグッズ販売、4億円所得隠しで告発
2011年2月1日 | 時事
またしても脱税事件
アイドルタレントの関連グッズの売り上げをごまかすなどして約4億円の法人所得を隠したとして、東京国税局が、繊維製品加工販売会社「キタヒグチ」(東京都台東区)と、同社の北樋口武前社長(77)を法人税法違反(脱税)の疑いで東京地検に告発したことがわかった。
関係者によると、同社は、アイドルのコンサート会場などで販売されているTシャツやバッグなどタレント関連グッズを卸販売していたが、2009年までの3年間に約4億2000万円の法人所得を隠し、法人税約1億2000万円を脱税した疑い。
グッズの販売単価や販売数量を少なく見せかけて売り上げを減らしたり、架空の領収証を使い経費を過大に計上したりする方法で、所得を圧縮していたという。隠した所得は、会社の運転資金などに流用していたという。
キタヒグチは読売新聞の取材に対し「反省を示すため、(前社長に)代表を辞任してもらった」としており、既に修正申告し納税を済ませたという。
(2011年1月31日14時40分 読売新聞)
今回の手口
『グッズの販売単価や販売数量を少なく見せかけて売り上げを減らしたり、架空の領収証を使い経費を過大に計上したりする方法』とのことです。
典型的な手口だったうようです。
コンサート会場などでの販売をいじったようですから、やはり現金売上が対象だったようですね。
現金ならわからないだろう!?
なんてことを考えたのでしょうけど、甘い!!
恐らく調査官は現地で販売単価や売れ具合をを確認していたのでしょうね。
販売数量に関しては、仕入先への反面調査と在庫確認で不整合は比較的簡単に判明したのではないでしょうか。
3年間で4億2000万円
年平均で1億4000万円の所得隠しとのことです。
かわいくない金額です。
最近の脱税事件の摘発金額は年々減少傾向にあるような気がしています。
脱税額が減少しているのではなく、摘発される金額が減少してきているということです。
当局の調査がどんどん厳しくなってきているということなのでしょう。
この事件であらら、、、と思うのは、脱税資金を運転資金に流用していたという点です。
売上金を役員からの借入として処理していたということなのかな?
全額を会社に還流していたかどうかはわかりませんが、
3年で4億円もの役員借入が増加した!
というのは自然なことではありません。
わかりますか!
役員がどんどん会社に貸付をしているというのは、当局からすると、
この役員さんはどこからそれだけの資金をもってきたのでしょう!?
ということにもなる訳ですね。
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